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Column

2018.03.28 SPECIAL ISSUE
No. 02 Meet the “Williamsburg&Co.”

Guests KARL TANAKA

株式会社インディゴ代表取締役: KARL TANAKA

業界で活躍をする著名人をゲストに迎える対談コラム「Meet the “Williamsburg&Co.” 」。
今回ゲストとしてお迎えをしたのは、メンズモデル事務所 株式会社インディゴ 代表取締役の田中カールさん。ご自身も現役モデルとして数々のメディアで活躍しているなどファッション業界での知識や経験が群を抜いている存在。その目線と感性は「Williamsburg&Co. 」をどう感じるのか…モデルデビューからモデル事務所を立ち上げたきっかけなどカールさんの素顔にも迫ります。

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―30数年前の原宿歩行者天国、“モデル”という人生との出会い。

KARL TANAKA(以下K.T): 18歳を過ぎた頃、友人と原宿の歩行者天国をプラプラ…確か、1,000円前後のポケットマネーしかもっていなかったかな?
原宿がまだ歩行者天国で、外人さんがスケボーをやっている光景を中央分離帯に座って眺めていたら、たまたま散歩をしていたコマーシャルフィルム制作会社の社長に「何してんの?」って声をかけられて。「お金もなくてコーラ1本で散歩しながら、楽しんでいるんですよ」と。
そしたら社長に「あの…お昼でも食べない?」と誘われて、原宿のバンブーというサンドウィッチ屋さんで一緒にランチしたんですよ。

出会いから数か月経過した頃、当時イタリアの役者さんを採用していたオンワードの「mackenzie」というブランドのプレゼン用のデモブイを撮るということで、アルバイトでやってくれないかという話に。ある日の放課後に、3、4時間でそのブイを撮りました。

その社長が初めて所属した事務所の社長と親しくて、そのブイを見せていたらしく、彼の名刺をいただいていたんです。
それから随分時間が経った頃、いつもの原宿をぶらぶらしている時に「この辺だったな…」と思いだして。財布の中からその方の名刺が出てきて、近くに来た時は連絡をするように約束をしていたため、公衆電話から電話してね。そしたら「あっもうお話聞いてるんで、直ぐいらしてください」と言う事で…。それでまぁトントン拍子でこの世界に(笑)
原宿のランチ会は、間接的なスカウトだったのでしょう…。

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―フリーランスモデルからINDIGO MODELSの立ち上げ

Williamsburg&Co. DEMIZU(以下D): 20歳直前ということは、学生さんだったんですよね?

K.T: そうそう、19歳の頃で、もちろん学業との両立があったので、親との約束もあってしばらくはモデル始動が出来なかった。 20歳になってから10年ほどフリーランスとして所属しながら仕事をしていました。20代はかなり忙しくお仕事させて頂いて30代にさしかかる頃、これまでやれてきた事は主に“親から貰ったこの身体と環境だ”という想いになって、自身の内なる力はまだまだ余っている気がしたんです。これが「INDIGO MODELS」を立ち上げたきっかけなんです。

これまでの経験とささやかな頭脳を使って何か出来ないか…と思いはじめたころ、当時のメンズモデルをとりまく環境が少し揺れていた時代だったのです。それで、自分自身もフリーランスでやってきた中で、“個としての要望”もあったり、後輩とよく話をしていたりする中で、いくつか手を加えればしっかりした世界が築けるかと。それで、約1年近く準備をしたかな。31歳で立ち上げて28年目が経過しようとしています。

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―ファッションの原点はアメリカ。

Williamsburg&Co. D: いきなりですが、カールさんのワードローブが知りたいです。

K.T: 実は原点があるんですけど、父親が日本国内にある米軍ベースキャンプを出入りする仕事(観光業)をしていたんですが、日常品とか洋服が基地の中で売られているPXという売店があって、父はよく出入りしたり買い物ができたりする機会があったんですよね。
それが物心ついた頃だったんですけど、その時すでに我が家には新品の501があったり、アディダスのカントリーがあったり、ラコステのポロシャツとかチャンピオンのスウェットとか…そういう感度の高いものが自分で選ばずとも家にあって普段から着ていたんですけど、中学生になった頃、おしゃれな同級生たちに「どうしたの?それ買ったの?」とか言われて、「いやいやうちには以前からこういうのがあるんだよっ」て。

Williamsburg&Co. D: アメリカの文化が身近にあったんですね!憧れるなぁ…

K.T: 23,24歳頃にMEN’S CLUBに出るようになって、専属で3,4年やったのかな?当時のMEN’S CLUB、今から30年以上前というと、海外の文化ってアメリカしかなかったんですよ。今みたいにイタリアやイギリスとかこんなにファッションにおいても文化においても、アメリカ以外の情報を取り入れている物がほとんど無かったんですよね。
MEN’S CLUB 、POPEYE、 Checkmate、Hot-Dog PRESS…もう本当にアメリカのオンパレードで、しかもWEST COASTで。自分が物心ついた時にあった、自分が着ているアイテムがドンピシャだった。

02 04

Williamsburg&Co. D: 実際にアメリカに行く機会はありましたか?

K.T: MEN’S CLUBで年に2、3度、2週間くらい2号分の撮影でWEST COASTにロケに行ってました。当時はカメラマン、アシスタント、編集アシスタント、モデル2人か3人で、ステーションワゴンを2台借りて。今みたいにロケバスさんが居るとか、現地コーディネーターがいるとかもなく、アポなしゲリラでいろんなところに撮影しに行きました。
毎日ステーションワゴンにみんなで乗って、モデルも運転するんですよ。夜な夜な次の街までかわるがわる運転なんですけど、運転手にラジオのチューンの選択権があるので率先して運転していました。(笑)当時の手作り感みたいなもの、いちばんの役割はいちモデルなんですけども、チームのクルーとして皆でモノを作っているという感じがして…もちろんスタイリストさん居なかったし、夜ホテルに入ると明日着る分のパンツの裾上げを自分でやってね。

Williamsburg&Co. D: スタイリストさんいなかったんですか!

K.T: 居ないんです(笑)編集の人と、これ明日8カット、これは足切りだから良いよ、これ全身だから一応裾をあげておいて…とか、編集やカメラマンのアシスタントくん達と4、5人でバドワイザー片手にパンツにアイロンかけて、じゃあ明日6時出発ね~みたいな(笑)

Williamsburg&Co. D: 現代では想像もつかない進め方ですね…。でもすごい楽しそう。

K.T: しばらくはWEST COAST、それからEAST COASTの方に行くようになったんですね。で、これはNYだったりボストンだったりフロリダだったり。おそらくWEST COASTのネタが尽きてきたんでしょう。
なのでEAST COASTの方に行くようになって、それも同じ様にMEN‘S CLUBで経験させて頂いて。専属が終わる頃にやっとロンドンに行ったかな?時代の編成と共に、海外のファッション文化が日本に入ってくるスピード感と共に、自分も活動が出来たことや直接肌に触れる事によって様々な見聞を広められたし、その経験はすごい財産というか我が人生の宝物です。自分のライフスタイルのベースになっています。それで未だにアメリカ大好きなんです。今でもフラッとアメ横とか行っちゃうし(笑)

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― KARL TANAKA × Trousers

Williamsburg&Co. D: Trousersは普段から穿かれていますか?

K.T: 実はここ数年はデニム7割くらいの感じで。デニムだとやっぱりスニーカーも穿けるしスリッポンも履けるし、今日みたいなレースアップやブーツも履ける、自分にとっては凄く取り入れやすいアイテムで、あっという間に数十本のデニムが家にあるみたいな。なので、デニムでもないチノでもないお洒落なパンツとして意識しているTrousersを穿く機会って減って来てるなぁー…。うーん駄目だな、穿かなきゃな(笑)

Williamsburg&Co. D: 逆にそういう方が提案のしがいあります(笑)デニムのように身近なアイテムとして穿いて頂きたいという思いがありまして。

K.T: そうですよね、しかも考えてみたらデニムNGのシーンって結構あるんですよね。デニムを履く以外のシーンってONにおいてもOFFにおいても、どんな店に食べに行くとか、どういう時間帯なのかによっても変わるだろうし。仕事柄スーツを着ることはあまりないけれど、でもジャケットは結構着るのでそういう時になるのかな…

Williamsburg&Co. D: ジャケパンみたいなポジションになりますね。

K.T: そうそう‼デニムが許される時代になってきてるじゃないですか、よっぽどクラッシュしてなければ(笑)OFFの時間帯でGOLF場に行く時は基本的にデニムはNGで私のメンバーシップもそうなんです。GOLF場の入退場、クラブハウスの中でジャケット着用、そういうときにTrousersは穿きますね。ただそれはコッパンでも許されるしチノパンでも許される。むしろパンツの素材とかディテールというよりは、ジャケットを着てるかどうかってとこでしょうね。
デニムだよりの数年なので、今日を機に(笑)もう少しTrousersを意識していきたいと思います。

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― KARL TANAKA × Williamsburg&Co.

Williamsburg&Co. D: 本日 Williamsburg&Co.のTrousersを穿いていただきましたが、コーデのポイントを教えてください。

K.T: 自分の服選び、コーディネートの主たるコンセプトに3つのキーがあります。
一つ目はは、どこかスポーティーであるという事。二つ目は清潔感のある上品さ。三つ目はファンキー(やんちゃ)であること!少しROCKな感じをいれたいんですよね。先にお話ししましたが、僕はファッションや文化同様にWEST COASTサウンドを聞いて育っているので、当時のアーティスト達の着こなしとかがカッコいいと感じるし、確実にインスパイアされています。それもあって、普段はデニムがしっくりくるんです(笑)

Williamsburg&Co. D: なるほど(笑)

K.T: 服のコーディネートの参考書ってファッション誌じゃないんですよ、やっぱりアーティストのライブだったりビデオだったりなんですよね‼
もう一回3つ言うと、どこかスポーティーであること、どこか品があること…品に関しては年齢を重ねてきたので最初からあったかどうかは分かりませんけど(笑)第一印象が悪いと次に行けないので、三つ目がROCKだったりファンキーだったり、ちょっとやんちゃだったり。少年ぽいっていうのかな。それは何となく自分の中では心掛けるようにしてるんですね。それもあって、今日はROCKな印象の革ジャンを合わせました。

02 07

Williamsburg&Co. D: カールさんの3つのポイントに、 Williamsburg&Co.が結構ハマっている気がしてうれしいです!穿き心地はいかがですか?

K.T: 先にお話をしましたが、小学校からサッカーをやっているもんですから、一般の方よりも少し下半身が発達しているので困ることが時にあるんです。最近のハイブランドも時代に合わせてか、スキニーになってきているので…でも、このTrousersは足馴染みがよくて非常に心地いい!ストレッチが入ってますか?

Williamsburg&Co. D: はい!入っています。ウールの2本に関しては穿き心地の向上をするためにウレタンをちょっとだけ。

K.T: ですよね‼このちょっとだけが良いバランスなんですよね。しかも崩れにくいんでしょ?

Williamsburg&Co. D: 崩れにくいです!入り過ぎているとパンっといっちゃうので膝抜けがしやすくなるんですよ。基本的にはウレタン無しのストレッチが一番いいんですけど、ただ人によってサイズの合う合わないという懸念があるので、ウレタンが入っている物があるとカールさんのようなお悩みのある方も穿けるものとして幅広くご提供出来ればいいなと思っています。

K.T: いつか別注も作ってください‼

Williamsburg&Co. D: そうですね‼今あるものとはまた別ラインで、その人の体系に合わせて穿き分けられるようなシルエットが作れてたら良いなと思ってます。

K.T: Trousers との縁をもらえたので、Williamsburg&Co.ファンになりたい。期待しています!!

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田中 カール

18歳の頃にスカウトされ、20歳でモデルデビュー。表現者として38年のキャリアを持つ。今もなお現役で活躍中。
1990年にメンズモデルエージェンシー「株式会社インディゴ」を設立し、代表取締役を務める。

【INDIGO】 http://indigo012.com/
【Instagram】 @indigomodels

撮影協力
BRIDGE日本橋

東京都中央区日本橋1- 16 -3 日本橋木村ビル1階 MAP
03-6262-2825 / OPEN 11:00 - CLOSE 23:00
(土曜日・祝日 OPEN 12:00 - CLOSE 21:00/日曜日 定休日)
http://www.bridge-nihonbashi.jp/

シェフ厳選のお肉をはじめ、多彩なアラカルトとワイン。開放的なガラス張りの広い店内は
パーティーにもピッタリ。
ゆっくりとお食事を楽しみたい方は、個室がおすすめです。王道肉メニューの他、
季節ごとに変わるフレンチアラカルトメニューが楽しめます。

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